過去問と受験経験から、歴史の試験対策として覚えるべきポイントをまとめていきます。自らの知識整理も兼ねています。
- 1.きっかけ・情報源
- 2.学んだこと(覚えるべきこと)
- 3.コメント
- 4.全国通訳案内士試験問題(歴史)の特徴
- 5.ブログ内リンク(トップページ含む)
1.きっかけ・情報源
先日は、地理の試験問題についてまとめてみました。
改めて知識の整理が出来たので、この機会に歴史の方も同様にまとめてみることにしました。
地理と同様、受験したときの勉強方法も振り返りながら、効率的と思う試験対策をまとめていきます。
↓地理の試験対策まとめはこちら。
insearchofjapan.hatenablog.com
↓全国通訳案内士試験対策の全体まとめはこちらから。
insearchofjapan.hatenablog.com
今日の本:『るるぶ地図でよくわかる47都道府県の歴史大百科』
↓このブログでも何度か紹介してきました。全国通訳案内士の歴史の試験対策としてもこの本はおすすめです。もちろん地理の試験対策にもなります。
<おすすめポイント3つ>
1.見開き2ページのおまとめ事項や付録が充実。各時代の復習、戦国武将と名城、外国との貿易・交流など。付録で年表もついています。小学生向けなので分かりやすい。
2.各都道府県毎に、城や合戦跡の記載されたイラスト入り地図がある。だいたい1ページから見開き2ページ。同じページ内に、旧国名や歴史上の出来事もまとまっている。
3.同じ各都道府県のページに主な歴史に関わる観光地3ヶ所と郷土料理3つが写真入りで紹介されている。
↓旅行好きの方が歴史を学びたいときのおすすめ本として書いた記事。
2.学んだこと(覚えるべきこと)
☆基本情報①:全国通訳案内士とは
全国通訳案内士の概要や試験内容は、通訳案内士法に定められています。観光庁が所管の資格で、外国人に外国語で旅行案内をするものです。日本のことを外国人に紹介する民間外交員とも呼ばれています。試験内容は、まさに、外国語で日本のことを紹介するだけの知識・能力があるかを図るもので、以下の構成になっています。
1次試験
以下5科目の筆記試験:「外国語」「地理」「歴史」「一般常識」「通訳案内の実務」(但し、外国語は免除制度あり。英語試験の免除は英検1級やTOEIC900点以上など)
2次試験
以下2つからなる口述試験:「日本語での説明を通訳」「3つのトピックから1つを選択。外国語で紹介(プレゼン)。その後質疑応答。」
<参考>
・通訳ガイド制度 | 国際観光 | 政策について | 観光庁
・全国通訳案内士試験概要|全国通訳案内士試験|日本政府観光局(JNTO)
☆基本情報②:筆記試験(歴史)の概要
問題数:30問前後(2020年度までは40問前後)
試験時間:30分
解答方式:短答式(4つの選択肢。正しいものか誤っているものかを選択。全ての問題の答えが分かる必要はありません。確実に合っていると思う1つか、確実に間違っていると思う3つが分かれば大丈夫です。)
合格基準点:原則70点(100点満点ですので1問2点か3点です。あくまで基準ですので難易度が高ければ基準点が低くなることもあります。よくあります。)
<参考>
・筆記試験過去問題(一部)|全国通訳案内士試験|日本政府観光局(JNTO)
・受験者及び合格者数、合格基準|全国通訳案内士試験|日本政府観光局(JNTO)
・2022年度全国通訳案内士試験|全国通訳案内士試験|日本政府観光局(JNTO)
↑施行要領やスケジュール(願書受付・試験日・合格発表)などの情報があります。「施行要領(PDF)」と「全国通訳案内士試験ガイドライン(PDF)」には試験の詳細情報が記載されています。必読です!
対策①:まず、「各時代の主な舞台」と「現在の都道府県名」を一致させる
・ポイント
まず、主要な時代とその時代の主要な舞台(都道府県)の理解が必要です。権力者とその人物に関連する名所や出身を頭に入れておくのが役立ちます。
また、戦国時代から江戸時代にかけては、昔の地名と現在の各都道府県を一致させておく必要があります。
なお、各時代の始まりだけは年号で覚えておくべきです。そうすれば、だいたい何年前くらいとか、〇世紀の頃とか、実際に外国の方に説明することも可能です。
・縄文時代
・弥生時代
登呂遺跡(静岡県)
吉野ケ里遺跡(佐賀県)
・古墳時代
・飛鳥時代(593年~)
・奈良時代(710年~)
・平安時代(794年~)
・鎌倉時代(1185年/1192年)
・室町時代(1338年~)
・安土桃山時代(1573年~)
・江戸時代(1603年~)
・明治時代(1868年~)
・大正時代(1912年~)
皇居(東京都)
・昭和時代(1926年~)
対策②:次に、各都道府県毎の歴史的な「名所」とその関連「人物」を押さえる
・4つのテーマ
日本人が日本で各地に観光するときも同じです。歴史の舞台となった名所、それに関連した人物を「るるぶ」や「まっぷる」なんかで予習して訪れるのではないでしょうか。大きくは宗教、戦い、文化、外交の4つに分けられます。それぞれどの時代に属するかも必須です。
・宗教:寺と神社と人物
主に「寺と人物」ですが、「神社と人物」もあります。
奈良時代:宇佐神宮(大分県)と称徳(孝謙)天皇と道鏡と和気清麻呂
など
・戦い:城や合戦と人物
ここでは「城」が欠かせません。
など
・文化:ゆかりの地や出身地と人物
文化人は特に出身地・作品の舞台も重要です。
江戸時代:小布施(長野県)と葛飾北斎
など
・外交:ゆかりの地と人物(外国人)
日本にやってきていた人物も欠かせません。
戦国時代:平戸(長崎県)とザビエル(上陸は鹿児島県)
江戸時代:三浦半島(神奈川県)と三浦按針(ウイリアム・アダムス)
明治時代:札幌農学校(北海道)とクラーク博士
など
・試験に登場した歴史上の人物(都道府県別)
insearchofjapan.hatenablog.com
対策③:肩書のある名所も留意
歴史の試験ですので、世界遺産、国宝、特別史跡、重要伝統的建造物保存地区(重伝建じゅうでんけん)、日本遺産などが関係してきます。
特に世界遺産は以下のように主な関連時代別に整理しておくと、観光名所と歴史との繋がりをイメージしやすくなります。
縄文時代:北海道・北東北の縄文遺跡群
弥生時代:
平安時代:平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群
鎌倉時代:
江戸時代:姫路城
江戸時代:古都京都の文化財(二条城)
江戸時代:日光の社寺
江戸時代:長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
江戸時代:白川郷・五箇山の合掌造り集落
江戸時代:富士山-信仰の対象と芸術の源泉
江戸時代:琉球王国のグスク及び関連遺産群
明治時代:明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
明治時代:富岡製糸場と絹産業
大正時代:
昭和時代:原爆ドーム
昭和時代:国立西洋美術館本館
↓世界遺産についてはこちらから。
insearchofjapan.hatenablog.com
↓国宝、特別史跡、重伝建についてはこちらから。
insearchofjapan.hatenablog.com
3.コメント
地理と歴史は別々ではなく一体です。
地理の試験問題で登場する観光名所には歴史的背景のある場所が含まれますし、歴史の試験問題で登場する史跡は観光名所でもあります。
ですから、地理と同様、歴史の試験対策で得た知識は、2次試験の面接対策に直結します。
子供が建てたときは普通だったが、孫がおじいちゃん子だったので(他の子を跡継ぎに考えていた秀忠の意見を覆して家光を将軍に押したのは家康)、その孫がより立派な建物にした、みたいな話は外国の人に語るネタとしても面白いかと思います。
4.全国通訳案内士試験問題(歴史)の特徴
時代とエリアを中心に、傾向を掴むのに必要な情報を少しずつ加えていきます。
今のところは、問題毎に、関連する「時代」「都道府県」「寺社・城」「人物」の順に情報を記載しています。特定できない場合は省略しています。
ここ2年の問題を見てみると、年代順に並んでいます。年代順の方が頭の整理はしやすいですね。
2022年(令和4年)
歴史2022-01:飛鳥時代
歴史2022-02:奈良時代
歴史2022-03:奈良時代
歴史2022-04:奈良時代
歴史2022-05:奈良時代
歴史2022-06:平安時代
歴史2022-07:平安時代
歴史2022-09:鎌倉時代
歴史2022-10:室町時代
歴史2022-11:室町時代
歴史2022-12:室町時代
歴史2022-13:室町時代
歴史2022-15:安土桃山時代
歴史2022-16:安土桃山時代
歴史2022-17:安土桃山時代
歴史2022-18:江戸時代、東京都、人物
歴史2022-19:江戸時代
歴史2022-20:江戸時代
歴史2022-21:江戸時代
歴史2022-22:江戸時代
歴史2022-23:明治時代
歴史2022-24:明治時代
歴史2022-25:明治時代
歴史2022-26:大正時代
歴史2022-27:大正時代
歴史2022-28:昭和時代
歴史2022-29:昭和時代
歴史2022-30:昭和時代
2021年(令和3年)
歴史2021-11:江戸時代、東京都
歴史2021-12:江戸時代、京都府、城
歴史2021-13:江戸時代、東京都
歴史2021-14:江戸時代、東京都、人物
歴史2021-15:江戸時代
歴史2021-16:江戸時代、長崎県
歴史2021-17:江戸時代
歴史2021-18:江戸時代
歴史2021-19:江戸時代、佐賀県
歴史2021-20:明治時代、佐賀県
歴史2021-21:明治時代、京都府
歴史2021-22:明治時代、北海道
歴史2021-23:江戸時代、北海道
歴史2021-24:明治時代、北海道
歴史2021-25:明治時代、北海道
歴史2021-26:明治時代、山口県
歴史2021-27:明治時代
歴史2021-28:明治時代
歴史2021-29:大正時代
歴史2021-30:大正時代
歴史2021-31:明治時代、東京都
歴史2021-32:明治時代、東京都
2020年(令和2年)
歴史2020-01:江戸時代、東京都、人物
歴史2020-02:江戸時代、東京都、人物
歴史2020-06:昭和時代
歴史2020-07:昭和時代
歴史2020-08:明治時代、福島県、城、人物
歴史2020-09:明治時代、福島県
歴史2020-10:明治時代、福島県
歴史2020-11:大正時代
歴史2020-13:江戸時代、東京都、城
歴史2020-14:江戸時代、東京都、城
歴史2020-15:江戸時代、東京都、寺、人物
歴史2020-16:昭和時代、東京都
歴史2020-17:江戸時代、明治時代、長野県、岐阜県、人物
歴史2020-18:江戸時代、長野県
歴史2020-19:江戸時代
歴史2020-23:安土桃山時代、江戸時代、愛媛県、城、人物
歴史2020-24:江戸時代、徳島県
歴史2020-31:奈良時代、安土桃山時代、江戸時代、明治時代、大阪府、人物
歴史2020-35:江戸時代、京都府、寺、人物
歴史2020-38:室町時代
歴史2020-42:奈良時代、鎌倉時代、明治、昭和、山口県、人物
2019年(令和元年)
歴史2019-01:江戸時代、明治時代、東京都、神奈川県、千葉県、神社、寺、人物
歴史2019-05:明治時代、北海道
歴史2019-06:明治時代、北海道
歴史2019-07:江戸時代、東京都、人物
歴史2019-08:江戸時代、東京都、人物
歴史2019-09:江戸時代、栃木県、寺、人物
歴史2019-10:江戸時代、栃木県、寺
歴史2019-11:江戸時代、東京都、人物
歴史2019-12:江戸時代、東京都、人物
歴史2019-13:江戸時代、長崎県、人物
歴史2019-14:江戸時代、東京都、神奈川県、京都府、鹿児島県、山口県、人物(徳川慶喜他)
歴史2019-15:明治時代、東京都、埼玉県、人物(渋沢栄一)
歴史2019-17:明治時代、東京都
歴史2019-18:大正時代、昭和時代、人物
歴史2019-19:大正時代、昭和時代、人物
歴史2019-20:昭和時代、人物
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歴史2019-22:江戸時代、三重県、人物
歴史2019-23:江戸時代、三重県、人物
歴史2019-25:奈良時代、平安時代、江戸時代、昭和時代、京都府、寺、人物
歴史2019-29:安土桃山時代、江戸時代、兵庫県、城、人物
歴史2019-30:昭和時代、兵庫県、城、人物
歴史2019-33:奈良時代、室町時代、江戸時代、島根県、寺、人物
歴史2019-34:明治時代、島根県、人物
歴史2019-35:江戸時代、岡山県、城、人物
歴史2019-37:鎌倉時代、江戸時代、昭和時代、香川県、人物
歴史2019-38:江戸時代、佐賀県、人物
歴史2019-39:安土桃山時代、江戸時代、明治時代、昭和時代、熊本県、城、人物
歴史2019-40:昭和時代、東京都、北海道、三重県、沖縄県
2018年(平成30年)
歴史2018-01:明治時代、昭和時代、北海道
歴史2018-02:明治時代、北海道
歴史2018-03:明治時代、北海道、人物
歴史2018-04:昭和時代、北海道
歴史2018-05:安土桃山時代、江戸時代、明治時代、宮城県、寺
歴史2018-07:江戸時代、栃木県、寺、人物
歴史2018-08:江戸時代、栃木県、寺、人物
歴史2018-09:江戸時代、栃木県、寺、人物
歴史2018-10:江戸時代、栃木県
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歴史2018-14:明治時代、大正時代、昭和時代、東京都
歴史2018-16:江戸時代、明治時代、神奈川県
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歴史2018-18:鎌倉時代、室町時代、江戸時代、神奈川県、神社
歴史2018-20:江戸時代、愛知県
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歴史2018-22:平安時代、香川県、和歌山県、京都府、人物
歴史2018-23:平安時代、香川県、和歌山県、京都府、人物
歴史2018-24:平安時代、徳島県、高知県、愛媛県、香川県、人物
歴史2018-26:飛鳥時代、奈良時代、平安時代、奈良県、滋賀県、京都府
歴史2018-29:江戸時代、大阪府、人物
歴史2018-36:室町時代、愛知県、静岡県、大阪府、長崎県、人物
歴史2018-40: 江戸時代、明治時代、人物
2017年(平成29年)
歴史2017-01:鎌倉時代、寺
歴史2017-02:鎌倉時代、神社
歴史2017-03:明治時代、群馬県
歴史2017-04:明治時代
歴史2017-05:明治時代
歴史2017-06:明治時代、群馬県
歴史2017-08:江戸時代、三重県、神社、人物
歴史2017-10:江戸時代、京都府、城、人物(徳川慶喜他)
歴史2017-12:江戸時代、山口県、人物
歴史2017-13:江戸時代、山口県、人物
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歴史2017-15:明治時代、北海道、人物
歴史2017-17:安土桃山時代、人物
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歴史2017-20:江戸時代、神奈川県
歴史2017-21:江戸時代、人物
歴史2017-22:江戸時代、栃木県、神社、人物
歴史2017-24:江戸時代、滋賀県、城、人物
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歴史2017-34:江戸時代、島根県
2016年(平成28年)
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歴史2016-36:江戸時代、長崎県、人物
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歴史2016-41:江戸時代、宮城県、人物
2015年(平成27年)
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歴史2015-09:平安時代、人物
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歴史2015-15:江戸時代、兵庫県、人物
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