イスラム教の教義に沿った食べものがハラルhalal。どんな食べものはダメなのか?ハラルマークとは何なのか?などを学んでいきます。
1.きっかけ・情報源
オリンピック選手村の動画で紹介されていた食堂。ピザ、パスタ、バーガー、パン、肉料理、魚料理、日本食、アジアンフード、ベジタリアンフード、グルテンフリーフード、スープ、果物、などなど豊富なメニューに驚かされました。
そんな多彩なメニューの中で気づいたのがハラル!イスラム教徒Muslim(マズレム/ムスリム)の方も安心して食事ができるように専用コーナーが設けられていました。
中東だけでなく、東南アジアではインドネシアやマレーシアにも多くのイスラム教徒がいます。今日は、イスラム教徒の人との会話では欠かせない知識「ハラル(ハラール)」を取り上げます。
↓ハラルHalalに気づいた動画は②⑥⑧(食事の紹介はありません)。
insearchofjapan.hatenablog.com
今日の写真と地図
↓「トルコの有名料理ケバブ」(東京都千代田区の靖国神社「みたままつり」にて)。トルコもイスラム教の国です。ただイスラム教の国の中では宗教色は緩やか。ビールもよく飲む印象です!?。ケバブは牛肉・鶏肉・羊肉などが使われているそう。
↓最寄駅は地下鉄「九段下」駅。
↓トルコTurkey(ターキーです)の位置。正式名はトルコ共和国Republic of Turkey。首都はイスタンブール。
2.学んだこと
①ハラル(ハラール)とは?
アラビア語で「合法」という意味だそうです。
イスラム教の教義で食べることが許されているのが「ハラル(ハラール)halal」。
逆に許されていないものは、「ハラムharam」。「非合法」と言う意味。
観光庁研修テキストP87
https://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kokusai/content/001344989.pdf
②ハラルでないものは?
有名なのは2つ。豚とアルコールです。
もう一つ、血液もダメだということが分かりました。
観光庁研修テキストP88~89
https://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kokusai/content/001344989.pdf
③ハラル認証とは?
イスラム教の教義に則った食べ物であるか、また、調理方法であるかが、一目で分かるようにしているのが「ハラルマーク/ハラル認証」。
また、ハラルな食べもののことをハラルフードと呼んでいます。ハラルミートは、牛肉、鶏肉、マトン(羊肉)。
観光庁研修テキストP89~90
https://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kokusai/content/001344989.pdf
3.コメントと参考英語動画
食材や成分にアルコールが入っているのもダメみたいです。みりんなども。下の動画にあるとおり、しょうゆもダメなのですね。
↓HALAL MEDIA JAPANのチャネルの動画(日本語字幕あり)。2:31~日本の普通のしょうゆはアルコールが入っているのでダメだと!でもハラルなしょうゆも売られているようです。
4.全国通訳案内士試験問題:ハラル関連
一次試験(筆記試験)では、地理、歴史、一般常識以外にもう一つ「通訳案内の実務」に関する試験があります。2018年度の試験から追加され、「通訳案内の現場において求められる基礎的な知識」が問われます。
通訳案内の実務は「観光庁研修テキスト」が試験範囲。今回取り上げているとおり「ハラル」に関する記載もあります(P87~90、P145~146)。
通訳ガイド制度 | 国際観光 | 政策について | 観光庁(↓観光庁研修テキストリンク)
https://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kokusai/content/001344989.pdf
2020年~2018年の試験問題(通訳案内の実務)では直接ハラルに関する問題は出ていませんが、イスラム教や宗教と食に関する問題は出ています。
また、2016年の一般常識(問題番号4)では、「イスラム教徒が食べても良いとされる料理・食品等を表現する語句がハラールであること」の理解を問う問題が出ていました。
ランキング参加してます↓
5.ブログ内リンク(トップページ含む)