再生可能エネルギーの一つ「地熱geothermal power」。日本の地熱資源量や国立公園との関係について学んでいきます。
1.きっかけ・情報源
日本経済新聞の水曜日の夕刊にはStep up Englishというコーナーがあります。Nikkei Asiaなどの英文記事1つが日本語訳と合わせて記載されています。英語の勉強にもなるので関心のある記事が出たときは読んでいます。
今日の記事は気になりました。題名は"Geothermal hunt heats up in Japan, from ski countries to hot spring areas”。日本語訳は「地熱、国立公園で本格調査」。
見たことあるなと確認したらありました。8月26日朝刊の記事。「地熱の本格調査、国立公園で」。
先日取り上げた国立公園National Parkについての復習も兼ねて、この記事で学んだことを紹介していきます。
↓国立公園についてはこちらから。
insearchofjapan.hatenablog.com
↓過去のStep up English
insearchofjapan.hatenablog.com
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今日の写真と地図
↓「地獄谷野猿公苑」(長野県山ノ内町)。サルが温泉に浸かるところとして有名。上信越高原国立公園にあります。同国立公園には「草津温泉」もあります。
2.学んだこと
①日本の地熱資源量は世界第三位!
経済産業省METI: Ministry of Economy, Trade and Industry / Economy, Trade, and Industry Ministry / economy ministryによれば、日本の地熱資源量は、米国、インドネシアに次ぐ第三位だそうです。2347万キロワット。
でも発電の設備容量はたった60万キロワットしかないと。2.5%ですね。
だから伸ばせる余地が大きいということです。
↓経済通産省HP。
②60万キロワットから150万キロワットへ
政府の目標は、総発電量に占める再生可能エネルギーrenewable energyの比率を2019年度の18%から2030年度に36~38%にすること。
うち地熱は0.3%から1.0%。現在の60万キロワットから150万キロワット程度に増やす必要があるとのことです。
③地熱発電適地の8割は国立公園などの自然公園内
ということのようです。
そこで国立公園内での地熱発電ができるかどうかを調べようということらしいです。
主な対象は北から「大雪山国立公園」「支笏洞爺国立公園」「十和田八幡平国立公園」「上信越高原国立公園」「妙高戸隠連山国立公園」「阿蘇くじゅう国立公園」「霧島錦江湾国立公園」。やはりどれも温泉・火山で有名な場所です。
3.コメントと参考英語動画
地熱発電などの電力に関しては経済産業省。国立公園の管轄は環境省Ministry of the Environment / environment ministry。縦割り打破で両省が連携して調査ということですね。
↓地熱発電に関する英語動画。
↓地熱発電に関する英語動画。
4.全国通訳案内士試験問題:国立公園関連(5問)
2015年(平成27年)から2020年(令和2年)の全国通訳案内士筆記試験「一般常識」では国立公園に関連する問題が出題されています。
一般常識の試験範囲として、「最新の観光白書」が挙げられています。当該年度に講じた施策や翌年度に講じようとする施策には国立公園に関連するものも多く含まれており、一通り読んでおく必要はあります。
一般常識2020-16
2020(令和2年)の全国通訳案内士筆記試験「一般常識(問題番号16)」で、「日本の豊かな自然資源を観光資源として効果的に活用するため、国立公園満喫プロジェクトを推進し、国立公園を世界水準のナショナルパークとする取組みが実施されており、この内容についての」の理解が必要な問題が出ていました。
一般常識2017-11
2017(平成29年)の全国通訳案内士筆記試験「一般常識(問題番号11)」で、「2016年に国立公園を訪れた訪日外国人の人数」の理解が必要な問題が出ていました。
一般常識2017-12
2017(平成29年)の全国通訳案内士筆記試験「一般常識(問題番号12)」で、「2016年に訪日外国人の人数が一番多かった国立公園がどこであるか」の理解が必要な問題が出ていました。
一般常識2017-13
2017(平成29年)の全国通訳案内士筆記試験「一般常識(問題番号13)」で、「大雪山国立公園、日光国立公園、尾瀬国立公園、南アルプス国立公園、奄美群島国立公園のそれぞれの概要について」の理解が必要な問題が出ていました。
一般常識2016-26
2016(平成28年)の全国通訳案内士筆記試験「一般常識(問題番号26)」で、「北アルプス(二ホンライチョウ)、地獄谷野猿公苑(ニホンザル)、南アルプス(ニホンカモシカ)、高崎山自然動物園(ニホンザル)といった野生動物の生息地と、尾瀬国立公園、上信越高原国立公園、屋久島国立公園、阿蘇くじゅう国立公園という国立公園の組合せ」の理解が必要な問題が出ていました。
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