渋沢栄一に明治政府で働くことを説得した人物、大隈重信。早稲田大学のシンボルでも有名な大隈講堂の英語表現も一緒に学んでいきます。
1.きっかけ・情報源
幕末・維新・明治をしっかりと学ぼうと毎回見ているNHK大河ドラマ『青天を衝け』。
前回第27回、今回第28回と非常にユニーク!?なキャラで大倉孝二さんに演じられていたのが大隈重信。渋沢栄一が政府で働くきっかけとなった人物です。
これからドラマでは明治時代の色々な人物を学ぶことができそうです。
今回はまず大隈重信を取り上げます。大隈重信の出身地、政治や早稲田大学との関係、大隈講堂の英語表現などを学んでいきます。
今日の写真と地図
↓「大隈記念講堂(大隈講堂)」(東京都新宿区の早稲田大学)。1927年(昭和2年)竣工。国指定の重要文化財です。左側の木の背後には大隈庭園があります。
↓重要文化財についてはこちらから。
insearchofjapan.hatenablog.com
↓東京の名所についてはこちらから。
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2.学んだこと
①大隈重信の出身地は?
当時は肥前。幕末から明治にかけて活躍した四藩、薩長土肥(さっちょうどひ)の肥です。土は土佐(高知県)。
当時のお殿様の鍋島直正が軍備の近代化に熱心で日本初の反射炉(鉄を溶かして大砲を作るための設備)を作ったり、教育にも力を入れ人材も育成。江藤新平、副島種臣、大隈重信などが明治新政府の要人になって薩長土肥の一角に。
史実でも接点の多かった、渋沢栄一は1840年生まれ、伊藤博文は1841年生まれ、と歳も近かったことを知りました。渋沢栄一はパリに、伊藤博文は長州ファイブの一員で英国に行った経験があることは学びました。では大隈重信は?
大隈重信は海外に出ることはなかったようですが、鍋島直正が長崎で設立した藩校致遠館(ちえんかん)にいわば国内留学。宣教師フルベッキから英語だけでなく欧米の知識を得ていたようです。
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<参考>
大隈重信 ~明治・大正きっての傑物~ 佐賀市観光協会公式ポータルサイト サガバイドットコム [sagabai.com]
↓七賢人についてはこちらから。
佐賀の七賢人(佐賀市) | 観光情報検索 | [佐賀県公式]定番から穴場スポットまで佐賀をまるっと楽しむ!あそぼーさが
②大隈重信はいつ総理大臣だった?
大隈重信は第8代(1898年)と第17代(1914年~1916年)の総理大臣。
2回目の時は79歳まで総理だったそうで今でも歴代最高齢の首相です。ちなみに次の総理大臣は第100代になります!
薩長土肥が新政府の中心といっても、大隈重信が総理大臣になるまでの総理大臣は初代伊藤博文の3回を含む薩長出身者のみ。これを打破するために、土佐出身の板垣退助は自由党を、肥前出身の大隈重信は立憲改進党という政党を作ったようです。大隈重信が立憲改進党を作ったのは1882年(明治15年)。大隈が政府を追われた「明治十四年(1881年)の政変」の翌年ですね。
現在の国会議事堂の中にある1938年(昭和13年)に作られた彼ら3人の銅像。伊藤博文は初代内閣総理大臣、板垣退助は日本初の政党(自由党)の党首、大隈重信は初の政党内閣の総理大臣といった理由があったようです。
ちなみに4つ目の銅像の台座だけがあるそうですが、「決められなかった」「政治に終わりはなく未完の象徴」みたいな意味があると言われています。
<参考>
③大隈重信と早稲田大学の関係は?
大隈重信は立憲改進党を作った1882年(明治15年)に早稲田大学の前身となる東京専門学校も設立しました。この地に別邸もあったそうです。
そして1907年には早稲田大学の初代総長に就任。
渋沢栄一とは、今回のドラマでも描かれた1869年の初対面以来、ずっと親交があったようです。渋沢栄一は早稲田大学の評議員になったり寄付をしたり。大隈重信没後の大隈記念講堂設立事業では会長まで引き受けていたそう!
<参考>
④大隈講堂は英語で何と?
講堂は英語でauditorium。
ですから、大隈講堂は英語でOkuma Auditoriumです。
正式名称の大隈記念講堂だと英語でOkuma Memorial Auditoriumですね。
↓日本のことを説明するのに役立つ英単語一覧はこちらから。
insearchofjapan.hatenablog.com
↓英単語をアウトプットするにはオンライン英会話(レアジョブ)。
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3.コメントと参考英語動画
大隈重信=早稲田大学しか知りませんでしたが、佐賀県の七賢人、薩長土肥の新政府での関係、渋沢栄一との関係など、色々なことが学べました。
大倉孝二さんのインパクトのある演技で以前よりも身近に感じられそうです。
↓早稲田大学のチャネル(海外学生向けの動画。英語字幕。)。0:21~大隈重信像と大隈記念講堂、0:32~留学生international students、0:45~大隈重信像と大隈記念講堂、1:30~大隈記念講堂Okuma Auditorium、3:03~創設者founder。
↓早稲田大学のチャネル(国際化についての動画)。0:30~「大隈重信は流暢に英語を話した。」。フルベッキから英語を学ぶ。
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4.全国通訳案内士試験問題:大隈重信関連2問
歴史2018-40: 江戸、明治、人物
2018年(平成30年)の全国通訳案内士筆記試験「日本歴史(問題番号40)」で、「幕府の文久遣欧使節の一員、豊前中津藩士、長崎・大阪で蘭学を学び、『学問のすすめ』や『西洋事情』を書いた人物が福沢諭吉であること」の理解が必要な問題で、選択肢として大隈重信が登場していました。
歴史2015-17:明治、東京、鹿児島、人物
2015年(平成27年)の全国通訳案内士筆記試験「歴史(問題番号17)」で、「1877年に開催された第1回内国勧業博覧会を積極的に主導した内務省の内務卿が薩摩出身の大久保利通であったこと」の理解を問う問題で、選択肢として大隈重信が登場していました。
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