この本がよかった3つのこと:分かりやすい・読みやすい、渋沢栄一の年齢も分かる年表がついている、『青天を衝け』に登場するエピソードが多い、ことを紹介していきます。
1.きっかけ・情報源
幕末・維新・明治をしっかりと学ぼうと毎回見ているNHK大河ドラマ『青天を衝け』。
ドラマを見るだけでなく、ゆかりの場所を訪れたりして、歴史も地理も本当に学ぶことが多いです。
また、本からも学びました。『論語と算盤』『渋沢栄一と勝海舟』。
今日は渋沢栄一に関する3冊目の本を紹介します。渋沢栄一の四男渋沢秀雄氏が著者の『父 渋沢栄一』です。
今日の本:『父 渋沢栄一』
↓『論語と算盤』についてはこちら。 論語と算盤はThe Analects of Confucius and Abacus。
insearchofjapan.hatenablog.com
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2.この本がよかった3つのこと
本の内容紹介
著者の渋沢秀雄氏は、渋沢栄一の四男。1892年生まれ(まだ『青天を衝け』では登場していませんね)。
田園調布を開発する会社の取締役を務めたり、東宝の会長を務めたりしていたそう。いずれも渋沢栄一が設立に関わっています。
↓田園調布についてはこちらから
insearchofjapan.hatenablog.com
題名どおり、父 渋沢栄一について書かれています。渋沢栄一の人生を辿るように38話。1話1話がエピソード仕立てになっています。
①分かりやすい・読みやすい
中には昔の言葉もそのままありますが、基本的にはすごく読みやすい文章でした。
堅い感じはありません。まさに身内(子供)が父を語っている感じです。
全38話。一つ一つが完結していて、どこからでも読めます。
各話もそんなに長くないので、電車の中やちょっとした空き時間に読むのにぴったりです。
②年表がついていること
この本、最後に年表timelineがついています。
元号Japanese traditional era name、西暦western calendar、出来事。
そして何より良いのが一番下に渋沢栄一の年齢が書かれていること。
各出来事が起こったときに何歳だったのか、こんな年齢でこんなことをやっていたのか!というのがよく分かります。
③『青天を衝け』に出てくるエピソードが満載
この本を基にして脚本scriptを書いているのでは!?と思うほど、『青天を衝け』に出てきたエピソードが満載でした。
特に歴史上の人物との接点。
徳川慶喜の前に飛び出る話、西郷隆盛に豚鍋を(何回も!)ごちそうになる話、土方歳三と面談する話、大隈重信に説得される話、大久保利通とそりが合わない話、西郷隆盛が家に訪ねてくる話、などなど。
少し、場合によっては大きく!、史実と話が変わっているところはありますが、それはそれで、こういう風に変えたのか、こういう演出をしたのか、と楽しんでみることができました。
3.コメントと参考英語動画
『青天を衝け』は前回までで33回。最終回は41回だそうですから、もう8割終わっています!
でも、この本の年表を読むと、栄一が生まれてから、前回33回で第一国立銀行の頭取になった36歳までは、たった2ページ。
そして残りは・・・なんと9ページ!
ドラマ的には幕末から明治維新までのところが面白いし、多くの人に馴染みのあるところなので、しょうがないですね。
一方でこの本の目次を見ると、全38話のうち前回33回までのところが26話。やはり、魅力的な話としてはここまでの部分にたくさんある!ということでしょうか。
ちなみに、この本の26話と、ドラマの前回33回は、どちらも同じタイトル『論語と算盤』でした!
残りの『青天を衝け』もこの本の中のどのエピソードが取り上げられるかな!?と楽しみです。
↓農民から金融の巨人へ。米国の大学の教授。渋沢栄一の研究をしているようです。
↓大学の講義動画がありました。じっくりと見てみようと思います。
4.全国通訳案内士試験問題:渋沢栄一関連2問
歴史2019-15:明治、東京、埼玉、人物(渋沢栄一)
2019年(令和元年)の全国通訳案内士筆記試験「歴史(問題番号15)」で、「第一国立銀行の初代頭取を務め、・・・幅広い分野の企業創設、育成に携わった、現在の埼玉県出身の実業家が渋沢栄一」を問う問題が出ていました。
歴史2015-18:明治、東京、埼玉、人物(渋沢栄一)
2015年(平成27年)の全国通訳案内士筆記試験「歴史(問題番号18)」で、「渋沢栄一が経営に参画し支援した学校:商法講習所が、一橋大学の前身であること」の理解を問う問題が出ていました。
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