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【第一国立銀行】とは何か?いつ?誰が?場所はどこ?なぜ現在のみずほ銀行に?

渋沢栄一が大きく関わった日本最古の銀行:第一国立銀行。いつどこで設立されたのか?誰が関与していたのか?今はどうなっているのか?を学んでいきます。

 

1.きっかけ・情報源

 

幕末・維新・明治初期をしっかりと学ぼうと毎回見ているNHK大河ドラマ『青天を衝け』。

 

先週(第32回)は1873年明治6年)の話が中心でした。渋沢栄一34歳です。

 

大きなトピックは第一国立銀行の設立。

 

そして、今週(第33回)。栄一がこの第一国立銀行の頭取に就任したのは1875年(明治8年)でした。

 

殖産興業の話で富岡製糸場は歴史の授業でも記憶にありますが、銀行となると全く記憶にありません。でも、全国通訳案内士の勉強でも使った「詳説日本史図録(山川出版社)」にはしっかりと写真入りで紹介されていました・・。

 

この機会にしっかりと学んでいきます。

 

NHK大河ドラマ『青天を衝け』第32回・第33回あらすじ

www.nhk.or.jp

www.nhk.or.jp

 

今日の写真と地図

 

↓「第一国立銀行跡地(銀行発祥の地)」(東京都中央区)。建物の右側下に銀行発祥の地の碑(下の写真)が埋め込まれています。左側奥にはビルの歴史を紹介したパネルがあります。

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「兜町ビルの歴史ー銀行発祥の地ー」渋沢栄一翁と歴史建物 | 清和綜合建物株式会社

 

2.学んだこと

 

第一国立銀行とは?

 

渋沢栄一が大きく関わった日本最古の銀行。

 

大蔵省勤務時代に国立銀行条例を草案。

 

政府を辞めた後、この条例に基づいて自らがこの銀行の設立に当事者として携わりました。

 

資本金は三井組と小野組。当初は両者から頭取が出ましたが、栄一はその上に立つ総監役に就任しました。

 

そして、小野組の破綻に伴う危機に対応。その後は、頭取を1875年から1916年まで約40年!務めています。

 

国立という名前なので、昔は日本銀行のことかと思っていましたが・・・これは民間の銀行。国立銀行条例に基づいて設立されていたので最初は全ての銀行が国立銀行だったようです。

 

<参考>

 

コトバンク第一国立銀行とは。

kotobank.jp

 

②どんな場所にあったのか?

 

東京都中央区日本橋兜町(下の地図の銀行発祥の地The Birthplace of Japanese bankingです)。現在の周辺のイメージは証券の街です。

 

すぐ近くに東京証券取引所Toyo Stock Exchangeがあります。その隣に旧渋沢栄一邸(現在の日証館ビルがある場所)。今の感覚だと住む場所としては信じられない立地です!しかも一軒家。

 

左下には郵便発祥の地The Birthplace of postal service in Japan前島密銅像があります。『青天を衝け』の紀行でも取り上げられていました。

 

↓銀行発祥の地に建つ兜町ビルの壁面にある兜町歴史地図の中心部。今日の写真の銀行看板の下にあります。

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<参考>

 

日本橋兜町の歴史・史跡

日本橋兜町の歴史・史跡|街づくりに貢献する会社へ|平和不動産株式会社

 

第一国立銀行は今?

 

最初は、第一国立銀行からなぜみずほ銀行??と思っていました。

 

でも、第一勧業銀行の前身と知って、なるほど!と思いました。第一銀行が合併してできたのが第一勧業銀行だったのですね。すごい合併の繰り返しです。

 

以下が、第一国立銀行からみずほ銀行に至る経緯です。

 

1873年第一国立銀行設立

1896年:株式会社第一銀行と改組

1943年:三井銀行と合併して帝国銀行に。

1948年:第一銀行として再発足(三井銀行系は帝国銀行。その後三井銀行。)

1964年:朝日銀行を合併

1971年:日本勧業銀行と合併して第一勧業銀行に。

2002年:日本興業銀行、富士銀行と合併。みずほ銀行みずほコーポレート銀行に。

2013年:みずほ銀行に。

 

再来年は150周年!?

 

<参考>

 

コトバンク第一国立銀行とは。

kotobank.jp

 

3.コメントと参考英語動画

 

歴史の授業でも全国通訳案内士の勉強でも使用していた「詳説日本史図録(山川出版社)」では、明治維新後の殖産興業についての内容が見開き2ページで取り上げられています。

 

左側には、鉄道の開業と郵便制度の発達など。

 

右側上には、富岡製糸場札幌農学校とクラークなど。そしてその下に国立銀行設立の記載が。

 

鉄道、富岡製糸場、クラークは記憶にありますが、郵便制度や国立銀行は『青天を衝け』のお陰で学びなおすことができました!

 

今日の『青天を衝け』。一気に大久保利通暗殺までの1878年明治11年)まで進みました。古河市兵衛古河財閥初代)の小野組破綻時の対応(史実)のほか、大久保利通の少しいい人感や西郷どんのチェストなど、ドラマとしていいな!と思う見どころもたくさんありました。また木戸孝允は2回目?、勝海舟は初めて、会話の中で登場してました。

 

↓Asia's new Wall Street in Tokyo: Kabuto-cho(英語字幕あり)。1:02~東京のウォールストリート、3:43~渋沢栄一の写真。


www.youtube.com

 

4.全国通訳案内士試験問題:渋沢栄一関連2問

 

歴史2019-15:明治、東京、埼玉、人物(渋沢栄一) 

2019年(令和元年)の全国通訳案内士筆記試験「歴史(問題番号15)」で、「第一国立銀行の初代頭取を務め、・・・幅広い分野の企業創設、育成に携わった、現在の埼玉県出身の実業家は誰か」を問う問題が出ていました。

 

歴史2015-18:明治、東京、埼玉、人物(渋沢栄一

2015年(平成27年)の全国通訳案内士筆記試験「歴史(問題番号18)」で、「渋沢栄一が経営に参画し支援した学校:商法講習所が、一橋大学の前身であること」の理解を問う問題が出ていました。 

  

www.jnto.go.jp

 

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