「現代語訳 論語と算盤」の内容、孔子と論語、そして、渋沢栄一の語る徳川家康について、学んでいきます。
1.きっかけ・情報源
今年は大河ドラマ『青天を衝け』を見ながら、幕末から明治初期をじっくりと学んでいきたいと思います。
そんな訳で、渋沢栄一についても学ぼうと、一番売れていると思われる本書を読んでみました。
今日の本:『現代語訳 論語と算盤』
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2.学んだこと
①本の内容紹介
1916年に出版されたという「論語と算盤The Analects of Confucius and Abacus」は、実は渋沢栄一が書いたものではなく、その講演内容をまとめたものだそうです。
本書は、その「論語と算盤」から重要部分を選び、現代語訳にしたものとのこと。なので非常に読みやすいです。
加えて、巻末に渋沢栄一小伝という箇所があり、全18ページで渋沢栄一の一生が簡潔にまとめられています。これだけでも買った価値がありました。最後には、やはり聖人君子みたいな人はなかなかいないのだ・・・というオチの話も読めます。
大河ドラマの第4回で出てきた代官から理不尽に御用金を求められる件もここに紹介されていました。第5回であった胡散臭いお祓いをやり込めて追い払うエピソードも本文にありました。
↓渋沢史料館(東京都北区飛鳥山公園)前の渋沢栄一胸像。渋沢栄一は1840年生まれ。亡くなったのは1931年(昭和6年)。
↓最寄駅はJR「王子」駅。渋沢史料館の隣、北区飛鳥山博物館の1階部分が大河ドラマ館です(また別途)。
②孔子と論語について
孔子Confuciusは紀元前6世紀sixth century B.C.、春秋戦国時代の中国で生まれた学者。
孔子の思想を体系化したものが儒教/儒学Confucianism。孔子の教えなどを弟子たちがまとめたものが論語The Analects of Confucius(Analectsは著名人の名言などをまとめた語録のこと)。
↓最寄駅はJR・地下鉄「御茶ノ水」駅。
③渋沢栄一の語る徳川家康
この本を読んで、『青天を衝け』の冒頭で、北大路欣也さん扮する徳川家康が毎回出てくる理由が分かったような気がします。
渋沢栄一はとにかく徳川家康が大好きな感じで、何回も話に取り上げています。論語の教えを政治に上手く取り入れたことで260年続く太平の世の仕組みを築いたと。
論語の教えと重なるとして、徳川家康公の御遺訓もいくつか紹介されています。気になったもの二つ。
『人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし』
『堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え』
↓天祖神社(東京都港区六本木七丁目)の前。たまたま見たのが『人の一生は・・・』。
↓徳川家康公御遺訓についてはこちらから。
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3.コメント
西郷さんとのエピソードもあります。岩崎弥太郎とのエピソードも。土方歳三とも接点があるそうで。
それぞれ鈴木亮平さん、香川照之さん、山本耕史さんのイメージが。
大河ドラマは俳優さんと歴史上の人物をセットで記憶に留められるのが良いですね。
4.その他(全国通訳案内士試験問題:渋沢栄一関連2問)
歴史2019-15:明治、東京、埼玉、人物(渋沢栄一)
2019年(令和元年)の全国通訳案内士筆記試験「歴史(問題番号15)」で、「第一国立銀行の初代頭取を務め、・・・幅広い分野の企業創設、育成に携わった、現在の埼玉県出身の実業家が渋沢栄一であること」の理解を問う問題が出ていました。
歴史2015-18:明治、東京、埼玉、人物(渋沢栄一)
2015年(平成27年)の全国通訳案内士筆記試験「歴史(問題番号18)」で、「渋沢栄一が経営に参画し支援した学校:商法講習所が、一橋大学の前身であること」の理解を問う問題が出ていました。
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