都立庭園9つのうちの一つです。その歴史と2つの見どころ(汐留高層ビル街とのコントラスト・東京湾の海水を活用した池)について学んでいきます。
1.きっかけ・情報源
梅雨シーズン(東京はまだ梅雨入りしていません・・・)の楽しみと言えば、紫陽花hydrangea鑑賞。
今回は浜離宮恩賜公園の紫陽花を紹介しつつ、浜離宮恩賜庭園そのものについても学んでいきます。
今日の写真と地図
↓浜離宮恩賜庭園の位置。+ボタン4つくらいで北側に大手門橋の文字が出てきます。JRでは山手線「新橋駅」が最寄駅です。
↓東京都内の名所についてはこちらから。
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↓JR山手線についてはこちらから。
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2.学んだこと
①浜離宮恩賜庭園とは?
江戸時代初期から、将軍家の鷹狩場として使われたり、将軍親族の別邸だったこの地。6代将軍徳川家宣公のときに、将軍家の別邸となり、その後改良が加えられ、11代将軍徳川家斉公のときにほぼ現在の姿になったそうです。
明治維新の後は、皇室の庭園となり離宮の文字が追加。昭和20年に東京都に下賜(かし→皇室から贈られたという意味)。なので恩賜の文字あり。都立庭園として整備され、現在は、特別名勝special scenic site及び特別史跡special historic siteに指定されています。
ちなみに、特別名勝(素晴らしい景観の中でも特別なもの)と特別史跡(歴史上の価値があるものの中でも特別なもの)に二重指定されているのは、東京では、ここ浜離宮恩賜庭園と小石川後楽園だけです。ここは将軍家、小石川後楽園は水戸家ですね。
↓小石川後楽園についてはこちらから。
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<参考>
②見どころ1:高層ビルとのコントラスト
この庭園の特徴は、汐留の高層ビル街のすぐ隣にあることです。この高層ビル群が建てられたのは1990年後半。以前とは全く違った風景になっていることでしょう。でも今は今で、高層ビルと庭園という都会ならではのコントラストを楽しむことができます。
ですから、四季折々、他の庭園にはない景色が見られます。梅、菜の花canola flower(菜の花畑canola flower field)、桜、秋桜などなど。
今の季節は紫陽花です。
↓潮入りの池と中島のお茶屋。バックは汐留の高層ビル街Shiodome Skyscrapers。
↓紫陽花の他の名所についてはこちらから
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③見どころ2:湾岸立地
隅田川の河口に位置し、実際に東京湾からの海水(潮水)が池に取り入れられていることも特徴です。潮入りの池には海水魚がいる!?そう。
また、絶景というわけではありませんが、海側に行けば緑とビルの景色を楽しみつつ潮風にあたることもできます。小高い地点(新樋の口山)からはレインボーブリッジも見えます。
なお、園内からは隅田川で浅草に向かう水上バスの発着地点もあります。
↓園内西端にある新樋の口山から見たレインボーブリッジ。
3.コメントと参考英語動画
紫陽花の季節は梅の実の収穫季節でもあります。1月~2月に見ていた梅の花がこんなになるのですね。園内には梅林もあります。
また、出入口近くには「三百年の松」と呼ばれる6代将軍家宣公の頃に植えられたとする大きな松の木pine treeもあります。見所の一つです。
↓梅の実。園内北側の梅林にて。
↓三百年の松。
↓テーマパークなどの建築設計に関わられているSilverretさんのチャネル。東京の名庭園を紹介しています。1:06~新宿御苑、3:07~旧芝離宮恩賜庭園、5:05~浜離宮恩賜庭園、7:14~小石川後楽園、8:13~六義園。
4.全国通訳案内士試験問題:浜離宮恩賜庭園関連2問
歴史2019-11:江戸、東京、人物
2019年(令和元年)の全国通訳案内士筆記試験「歴史(問題番号11)」で、「5代将軍徳川綱吉の側用人だった柳沢吉保が造った庭園名が六義園であること」の理解を問う問題の選択肢で浜離宮恩賜庭園が出ていました。
地理2018-07:東京都(公園、花)
2018年(平成30年)の全国通訳案内士筆記試験「地理(問題番号7)」で、「元々は信濃国高遠藩主内藤家の屋敷で、敷地内に日本庭園・フランス式庭園・イギリス式庭園などがあり、桜の時期には多くの外国人観光客が訪れる公園が新宿御苑であること」の理解を問う問題の選択肢で浜離宮恩賜庭園が出ていました。
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