2030年訪日外国人旅行者数の政府目標は6千万人。観光白書で訪日外国人旅行者数推移や訪日外国人消費額などのほか、英語表現も一緒に学んでいきます。
1.きっかけ・情報源
毎年8月は全国通訳案内士試験の筆記試験があります。
一番とっつきにくい科目は一般常識でした。
以下はガイドラインに記載されている一般常識試験の内容です。
「試験は、現代の日本の産業、経済、政治及び文化についての主要な事柄(日本と世界
との関わりを含む。)のうち、外国人観光旅客の関心の強いものについての基礎的な知
識(例えば、試験実施年度の前年度に発行された「観光白書」のうち、外国人観光旅
客の誘客に効果的な主要施策及び旅行者の安全・安心確保に必要となる知識、並びに
新聞(一般紙)の 1 面等で大きく取り上げられた時事問題等)を問うものとする。」
ガイドラインに記載されている「観光白書」には、全国通訳案内士として知っておくべき情報がたくさん含まれています。
なぜなら、全国通訳案内士のお客さんは訪日外国人旅行者だからです。
今日は、そのうち「訪日外国人旅行者数推移」や「訪日外国人旅行者消費額」など、知っておくべきデータを今年の観光白書からピックアップして学んでいきます。訪日外国人旅行者など関連英語表現も一緒に学びます。
↓全国通訳案内士の独学情報まとめ
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↓一般常識の試験対策はこちらから。
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↓観光白書についてはこちらから。
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今日の写真:羽田空港(展望デッキ)
↓羽田空港(東京都大田区)の展望デッキ。こちらは第2ターミナル。今は第3ターミナルだけでなく第2ターミナルにも国際線のりば(ANA)があります。
第2ターミナルの国内線はANA(第1ターミナルの国内線はJAL)。前方は東京都心。真ん中右に東京スカイツリーが見えます。
↓東京都内の名所についてはこちらから。
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2.学んだこと
①訪日外国人旅行者数の推移は?英語で何と?
まずは、訪日外国人旅行者数の推移です。
訪日外国人旅行者数の推移(観光白書)
(参照:令和6年版観光白書「本文(第 I 部 観光の動向)」P6
https://www.mlit.go.jp/statistics/content/001748858.pdf)
第2次安倍内閣のスタートは2012年12月26日。
2013年度から訪日外国人旅行者数が伸びてきているのが分かります。
現在の政府の訪日外国人旅行者数目標値は、2030年に6千万人。
ちなみに2024年度は4千万人に迫りそうな勢いでたくさんの外国人が日本を訪れています。
「訪日外国人旅行者数の推移」を英語で言うと、The trend of the number of foreign tourists visiting Japanですね。
ですから、訪日外国人旅行者は、foreign tourists visting Japanです。
↓日本のことを説明するのに役立つ英単語一覧はこちらから。
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↓英単語をアウトプットするにはオンライン英会話(レアジョブ)。
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②訪日外国人旅行者の内訳は?
次は、訪日外国人旅行者数の国別内訳です。
訪日外国人旅行者の内訳(2023 年)
(参照:令和6年版観光白書「本文(第 I 部 観光の動向)」P7
https://www.mlit.go.jp/statistics/content/001748858.pdf)
2023年訪日外国人旅行者数の国別内訳は、1位韓国、2位台湾、3位中国、4位香港、5位米国です。
以下、6位タイ、7位フィリピン、8位豪州、9位シンガポール、10位ベトナムとなっています。
ちなみに2019年は圧倒的に中国が一番でした。
↓2019年度のランキングについてはこちらから。
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③訪日外国人旅行者による消費額の推移は?
こちらは、訪日外国人旅行者による消費額の推移です。
訪日外国人旅行者による消費額の推移
(参照:令和6年版観光白書「本文(第 I 部 観光の動向)」P8
https://www.mlit.go.jp/statistics/content/001748858.pdf)
なんと、2023年度の訪日外国人旅行者消費額は過去最高の数値。
2024年度は、1兆7,505億円(1-3月期)、2兆1,370億円(4-6月期)ですから、半年で約3兆8,875億円。
年間で7.5兆円を超えそうな勢いです。
ちなみに、現在の政府の訪日外国人旅行者消費額目標値は、2030年に15兆円。
国籍・地域別の訪日外国人旅行消費額と構成比
(参照:令和6年版観光白書「本文(第 I 部 観光の動向)」P8
https://www.mlit.go.jp/statistics/content/001748858.pdf)
国別では、台湾、韓国、米国が大きく数字を伸ばしていますね。
費目別にみる訪日外国人旅行消費額
(参照:令和6年版観光白書「本文(第 I 部 観光の動向)」P9
https://www.mlit.go.jp/statistics/content/001748858.pdf)
2019年度は買物代が最大でしたが、2023年度は宿泊費が最大の割合です。
<参考>
↓観光庁HP
④その他
・訪日外国人旅行者が訪日前に期待していたこと
(参照:令和6年版観光白書「本文(第 I 部 観光の動向)」P26
https://www.mlit.go.jp/statistics/content/001748858.pdf)
日本食、ショッピング、街歩きがベスト3。
自然・景勝地も多いですね。
特に欧米の方からは日本の自然(山・湖・川・海)は魅力的。
・国籍・地域別消費単価及び平均泊数(2023 年)
(参照:令和6年版観光白書「本文(第 I 部 観光の動向)」P29
https://www.mlit.go.jp/statistics/content/001748858.pdf)
日本に長く滞在する欧米豪からの旅行者は宿泊費が高く、消費単価も高いです。
3.コメントと参考英語動画
今日学んだのは
・現在の政府の訪日外国人旅行者数目標値は、2030年に6千万人。
・訪日外国人旅行者数の推移は英語でThe trend of the number of foreign tourists visiting Japan。
・2023年訪日外国人旅行者数の国別内訳は、1位韓国、2位台湾、3位中国、4位香港、5位米国。
・2023年度の訪日外国人旅行者消費額は過去最高の数値
・現在の政府の訪日外国人旅行者消費額目標値は、2030年に15兆円。
あらためて、ガイドラインに記載されている一般常識試験の内容です。
「試験は、現代の日本の産業、経済、政治及び文化についての主要な事柄(日本と世界
との関わりを含む。)のうち、外国人観光旅客の関心の強いものについての基礎的な知
識(例えば、試験実施年度の前年度に発行された「観光白書」のうち、外国人観光旅
客の誘客に効果的な主要施策及び旅行者の安全・安心確保に必要となる知識、並びに
新聞(一般紙)の 1 面等で大きく取り上げられた時事問題等)を問うものとする。」
施策は記載の通り前年度、つまり令和5年の観光白書(第Ⅱ部と第Ⅲ部)を読み込む必要があります。
でも今回取り上げたように、訪日外国人旅行者数や訪日外国人消費額など関連数値は、当該年度(今年なら令和6年)の観光白書(第Ⅰ部)もチェック必須です。
↓観光白書の全体像についてはこちらから。
insearchofjapan.hatenablog.com
↓日本を紹介しているチャネル「Tokyo Cheapo」。羽田空港の紹介動画。
↓日本を紹介しているSAMURAI JUNJIRO Channel。羽田空港ガイド!おすすめ37選!
4.全国通訳案内士試験問題:一般常識
↓一般常識の試験対策はこちらから。過去問の特徴も記載しています。
insearchofjapan.hatenablog.com
↓口述試験対策はこちらから
insearchofjapan.hatenablog.com
↓全国通訳案内士の独学情報(参考書等)についてはこちらから。
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