聖火リレー23番目は山口県。山口県のアンテナショップや訪れたい3つの観光名所のほか、全国通訳案内士の関連試験問題も学びます。
1.きっかけ・情報源
3月25日から聖火リレーが始まりました。7月23日(金)のオリンピック開会式当日まで、121日間で47都道府県を巡るそうです。いい機会なので、47都道府県の名所を一緒に学んでいきたいと思います。
山口県で行きたい名所の3つ、萩(はぎ)、錦帯橋(きんたいきょう)、秋芳洞(あきよしどう)について学んでいきます(次の県は島根県です)。
アンテナショップの写真とHPと地図
↓「おいでませ山口館」(東京都中央区)。山口県のアンテナショップ。
↓最寄駅は地下鉄「日本橋」駅。JR「東京」駅からも徒歩圏です。
↓東京都内のアンテナショップ一覧はこちらから。
insearchofjapan.hatenablog.com
山口県の位置と基本情報
↓山口県の位置。県庁所在地は山口市。最大の都市は下関市(県庁所在地≠最大都市)。旧地名は周防(すおう)・長門(ながと)。代表的な藩は長州藩(ちょうしゅうはん)。源平合戦の壇ノ浦の戦いの史跡は関門橋のふもと。
2.学んだこと(訪れたい名所3つと追加情報)
①萩(萩市)
萩は長州藩毛利氏の拠点萩城があった所。
吉田松陰、久坂玄瑞、高杉晋作、木戸孝允(桂小五郎)、伊藤博文、山県有朋など、幕末志士から明治初期の多くの政治家を輩出した場所です。
萩城跡や毛利家屋敷はもちろん、吉田松陰誕生地、高杉晋作誕生地、木戸孝允旧宅、伊藤博文旧宅など、にわか幕末・維新好きでも十分に楽しめそうなスポットが満載です。
一番の楽しみは「松下村塾(しょうかそんじゅく)」(世界遺産)でしょうか。
吉田松陰の私塾で、門下生には久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山県有朋など。この場所が明治を生み出したといっても過言ではないところです。
なお、東京の松陰神社にも「松下村塾」のレプリカがあります(こちらの松陰神社には松陰先生の墓所もあります)。
↓その敷地にある松陰先生像。
<参考>
↓萩市観光協会公式サイト。冒頭のドローン映像、同様の観光ページが何回目でしょうか。同じ会社が?これはやられます。行きたくなります。
↓萩市の位置。
↓東京の松陰神社の位置。
②錦帯橋(岩国市)
日本三奇橋の一つ。
岩国川に架かる橋。岩国川は錦川とも呼ばれるそう。だから錦帯橋。
山口県の代表的な景観地です。
「流れない橋」を目指して1600年代から改良を重ねられた橋だそうです。
一本の釘nailも使っていない木造の橋wooden bridge。
ちなみに三奇橋とは、錦帯橋(山口県)、猿橋(山梨県)、愛本橋(富山県)だそうです(諸説あり)。愛本橋は豪雨で流されて当時のものは存在していないとのこと。
<参考>
↓岩国市公式ホームページ。錦帯橋。
↓コトバンク。三奇矯とは。
↓錦帯橋の位置。
③秋芳洞と秋吉台(美祢市)
日本三大鍾乳洞limestone caveの一つ。
国の指定する特別天然記念物Special Natural Monumentでもあります。
洞内は全長約15kmで、約1.5kmは公開されているそうです。中には、川や滝もあるとか。
ちなみに、三大鍾乳洞は、秋芳洞(山口県)、龍泉洞(岩手県)、龍河洞(高知県)とされています。
また、秋芳洞はカルスト地形(石灰岩limestoneが雨水で少しずつ溶けて出来た地形。3憶年かけてつくられたとの話!)で有名な秋吉台にあります。
秋吉台の景観もトルコのカッパドキアやニュージーランドの牧草地を想像させる日本にあるとは思えない雄大な感じです。
是非行ってみたいです。
<参考>
↓龍泉洞HP。
↓龍河洞HP。
↓秋吉台公式HP。こちらもドローン映像からスタート!
↓コトバンク。カルスト地形とは。
↓秋芳洞の位置。+ボタン6つほどで秋吉台(秋吉台国定公園)の全体像も見れます。
④その他追加情報
・松陰神社は東京にもあります
insearchofjapan.hatenablog.com
・長州ファイブ
insearchofjapan.hatenablog.com
・鉄道の父「井上勝」
insearchofjapan.hatenablog.com
3.コメントと参考英語動画
名所3つをいったん書き終わったところで、『るるぶ地図でよくわかる都道府県大百科』を見たら、山口県で紹介されている3つは一致していました!
そこでは、石灰岩はセメントの原材料で、それが山口県にセメント工場が多い、といった話も紹介されていました。
↓『るるぶ地図でよくわかる都道府県大百科』についてはこちらから。
insearchofjapan.hatenablog.com
↓Tokyo Creative Travelのチャネル。日本各地の名所が英語で紹介されています。0:18~秋芳洞、0:24~limestone cave鍾乳洞、2:45~fatty tuna大トロ、2:51~puffer fish/blowfishふぐ。
4.全国通訳案内士試験問題:山口県関連24問
地理2024-20:山口県(温泉)
2024年(令和6年)の全国通訳案内士筆記試験「日本地理(問題番号20)」で、「山口市の南西部にある温泉で宿泊施設や飲食店が集積し繁華街となっているのが湯田温泉であること」の理解が必要な問題がでていました。
地理2024-21:山口県(歴史:人物)
2024年(令和6年)の全国通訳案内士筆記試験「日本地理(問題番号21)」で、「山口市が戦国大名の大内氏の拠点であったこと」の理解が必要な問題がでていました。
地理2024-22:山口県(寺)
2024年(令和6年)の全国通訳案内士筆記試験「日本地理(問題番号22)」で、「日明貿易で富を蓄え、西の京と呼ばれるような京に倣った街づくりを行っていた大内氏が、15世紀半ばに建立し国宝の五重塔を有する山口市にある寺院が瑠璃光寺(るりこうじ)であること」の理解が必要な問題がでていました。
地理2024-23:山口県(自然:鍾乳洞)
2024年(令和6年)の全国通訳案内士筆記試験「日本地理(問題番号23)」で、「山口市の北西部にある日本最大規模のカルスト台地である秋吉台の地下にある日本最大級の鍾乳洞が秋芳洞であること」の理解が必要な問題がでていました。
地理2024-24:山口県(神社)
2024年(令和6年)の全国通訳案内士筆記試験「日本地理(問題番号24)」で、「日本海に面する長門市にある鳥居が建ち並ぶ神社が元乃隅神社であること」の理解が必要な問題がでていました。
地理2024-25:山口県(自然:島・湖)
2024年(令和6年)の全国通訳案内士筆記試験「日本地理(問題番号25)」で、「長門市には天橋立のような砂州に囲まれた青海湖(おおみこ)がある青海島(おおみじま)があること」の理解が必要な問題がでていました。
2023年(令和5年)の全国通訳案内士筆記試験「日本歴史(問題番号24)」で、「松下村塾を主宰したのが吉田松陰であること」の理解が必要な問題がでていました。
2023年(令和5年)の全国通訳案内士筆記試験「日本歴史(問題番号25)」で、「高杉晋作が1863年に組織したのが奇兵隊であること」の理解が必要な問題がでていました。
2021年(令和3年)の全国通訳案内士筆記試験「日本歴史(問題番号26)」で、「下関条約を調印したのが伊藤博文であること」の理解が必要な問題がでていました。
歴史2022-07:平安時代、山口県、人物(源義経、平宗盛、安徳天皇)
2022年(令和4年)の全国通訳案内士筆記試験「日本歴史(問題番号7)」で、「1185年の源平合戦の最終決戦地が壇ノ浦であったこと」の理解が必要な問題がでていました。
歴史2020-41:室町時代、山口、寺、人物
2020年(令和2年)の全国通訳案内士筆記試験「日本歴史(問題番号41)」で、「山口市と瑠璃光寺(るりこうじ)五重塔と戦国武将大内氏との関係」の理解が必要な問題がでていました。
歴史2020-42:明治時代、昭和時代、山口、人物
2020年(令和2年)の全国通訳案内士筆記試験「日本歴史(問題番号42)」で、「伊藤博文と春帆楼と日清講和条約、関門海峡と1958年に開通した関門国道トンネル」の理解が必要な問題がでていました。
2020年(令和2年)の全国通訳案内士筆記試験「日本歴史(問題番号43)」で、「防府天満宮と天神信仰を伝える松崎天神縁起絵巻」の理解が必要な問題がでていました。
地理2019-30:山口県(神社)
2019年(令和元年)の全国通訳案内士筆記試験「日本地理(問題番号30)」で、「長門市にある元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)」の理解が必要な問題がでていました。
2019年(令和元年)の全国通訳案内士筆記試験「日本地理(問題番号31)」で、「松下村塾、吉田松陰誕生地、伊藤博文旧宅などがある地が萩であること」の理解が必要な問題がでていました。
地理2019-32:山口県(温泉)
2019年(令和元年)の全国通訳案内士筆記試験「日本地理(問題番号32)」で、「山口県中心部に位置、白狐伝説、美肌の湯、SLやまぐち号などと湯田温泉の関係」の理解が必要な問題がでていました。
歴史2019-14:江戸時代、東京、神奈川、京都、鹿児島、山口、人物
2019年(令和元年)の全国通訳案内士筆記試験「日本歴史(問題番号14)」で、「安政の改革から大政奉還に至るまでの事象での長州藩の関わりについて」の理解が必要な問題がでていました。
歴史2019-16:明治時代、東京、山口、人物
2019年(令和元年)の全国通訳案内士筆記試験「日本歴史(問題番号16)」で、「長州藩出身の初代総理大臣で、憲法制定調査のためヨーロッパに留学の経験もある人物が伊藤博文であること」の理解が必要な問題がでていました。
地理2017-32:山口県(歴史)、静岡県(歴史)、熊本県(歴史)、長崎県(歴史)、鹿児島県(歴史)
2017年(平成29年)の全国通訳案内士筆記試験「日本地理(問題番号32)」で、「明治日本の産業革命遺産の構成資産に関して、山口県萩市の萩城下町や松下村塾、静岡県伊豆の国市の韮山反射炉、岩手県釜石市の橋野鉄鉱山、長崎県長崎市の端島炭鉱や旧グラバー住宅、熊本県宇城市の三角西港、鹿児島県鹿児島市の旧集成館、といった所在地と構成資産」の理解が必要な問題がでていました。
歴史2017-12:江戸時代、山口、人物
2017年(平成29年)の全国通訳案内士筆記試験「日本歴史(問題番号12)」で、「松下村塾を主宰した人物が吉田松陰であること」の理解が必要な問題がでていました。
歴史2017-13:江戸時代、山口、人物
2017年(平成29年)の全国通訳案内士筆記試験「日本歴史(問題番号13)」で、「1863年に高杉晋作が編成した軍事組織の名が奇兵隊であること」の理解が必要な問題がでていました。
2016年(平成28年)の全国通訳案内士筆記試験「日本歴史(問題番号10)」で、「1185年平家滅亡の際に平家とともに崩御された安徳天皇を祀る神社が赤間神宮(あかまじんぐう)であること」の理解が必要な問題がでていました。
2016年(平成28年)の全国通訳案内士筆記試験「日本歴史(問題番号10)」で、「1185年平家滅亡の際に平家とともに崩御された安徳天皇を祀る神社:赤間神宮(あかまじんぐう)が、その昔阿弥陀寺と称されていて、耳なし芳一の物語の舞台であること」の理解が必要な問題がでていました(耳なし芳一は、小泉八雲の『怪談』にも取り上げられていた物語)。
歴史2015-35:江戸時代、山口
2015年(平成27年)の全国通訳案内士筆記試験「日本歴史(問題番号35)」で、「江戸時代、蝦夷地や東北地方の物資が北前船(きたまえせん)に載せられて下関を廻り大坂などに運ばれた、日本海側の航路が西廻り航路であること」の理解が必要な問題がでていました。
↓口述試験対策はこちらから。
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・口述試験で使える英文例
・現在の山口県である長州藩は、明治維新に多大な貢献をしました。
Choshu Clan, which is now part of Yamaguchi Prefecture, made significant contributions to the Meiji Restoration.
・それが日本の初代首相が山口県出身だった理由です。
That is why the first prime minister in Japan was from Yamaguchi Prefecture.
・山口県出身の首相の数は、東京都に次いで2番目に多いです。
The number of prime ministers from Yamaguchi Prefecture is the second highest after Tokyo Metropolis.
↓47都道府県を紹介する英文例についてはこちらから。
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